COLUMN

03.お役立ち記事

かんぽ生命の不適切販売 

郵便局の代名詞と言えば、安心感。

 

 

「自分達にとって不利益な営業などするはずがない」と信じ、お付き合いをしてきた顧客の信頼を大きく裏切るニュースとなった

かんぽ生命の不適切販売

が世間に与えたインパクトは大きかったですね。
皆さんはこのニュースをどのような思いでご覧になられていましたか?

金融庁による立ち入り検査と行政処分検討の報道もあり、これからまだ問題が大きくなりそうです。


かんぽ生命で顧客に不利益を与えた可能性のある契約が過去5年間で18万3千件にのぼることがわかった。これまで判明していた9万3千件から倍増する。

保険料の二重徴収が7万件に膨らみ、悪質さが目立った。金融庁は同社に立ち入り検査に入り、保険業法に基づく業務改善命令など行政処分を検討する。

(出典:日本経済新聞2019年7月31日 朝刊
「かんぽ、不適切契約18万件 過去5年分 金融庁、立ち入り検査へ」)


正直…私はかんぽ生命が不適切販売をしていたということには、何も驚きませんでした。

保険業界に身を置いたことのある人は、みんな分かっていることでしょう。
自分の利益を優先するためなら、顧客が不利益を被ってもかまわないというスタンスで営業をしている人がかなりの数いる業界であることを。

それに、こういうのって、何も保険だけに限ったことではありません。
証券だって、ローンだって、不動産だって…。 なんであれ、金融商品販売において見受けられる光景はどこも似たり寄ったりです。

共通していることは

売り手には豊富な知識がある、しかし、買い手にはほとんど知識がない

ということです。

消費者は圧倒的な情報量の少なさから、判断基準が間違っていたり、判断基準をそもそも持たなかったりするので、不利益販売をされても、不利益販売をされていなくても分かりません。

相談という名でありながら、実は購入へのさりげない「説得」につながっていることさえ分からないことも多いのです。

 

圧倒的な情報格差によって、売り手優位になってしまっている金融業界の裏事情がよくわかるFPとして、私は金融商品・非販売のFP事務所をしています。

1度しかない人生を、皆さんには、自分らしい幸せを実現して生きて欲しい!ので。

入居しているオフィスビルのインタビューで、事業へかける想いを取り上げてもらった記事があります。お読み頂けましたら嬉しいです。

http://sky-office.jp/interview/321fp/

かなり熱く語っています。

 

 

大企業であれば必ず安心だ、ということはありません。

お金の相談は、「誰にするか」が非常に重要なのです。