COLUMN

01.全7話【お金とこころの大事な話】

第5話:自分を高めてくれる人

★初めから読まれる方はこちらへ。

これまでのお話の中で、人の消費行動には

◆「私たちは間違える」
~フレーミング効果~

◆「損だけはしたくない!?」
~損失回避傾向~

◆「見たいものだけ見えてしまう」
~カクテルパーティ効果~

という特徴があるということをお伝えしました。

第5話では、あなたを高めてくれる、私がお勧めしたいFPってどんな人かをお話ししますね。

ソン・トク話より、役に立つ話

「このままでは損しますよ!」と言われると、インパクトがありますよね。

だから「お得な話」というのはいつの時代でもメディアで大賑わい。
メディアにとって、視聴率、閲覧数をいかに伸ばしていくかは重要なテーマです。

ソン・トク話というのは消費者の心を引き付け、耳に心地よいものです。

けれど、私から世の中で起きていることを眺めると
「安易なメリットばかりが並び、消費者の思考を停止させてしまっている」という光景の多さに驚きます。

 

「木を見て森を見ず」とは?

【物事の細部や一部分にとらわれて全体を見失う】という意味の有名なことわざですね。

目先のことだけにとらわれていては、うまくいかないことを教えてくれています。

けれど、お金まわりの選択においては、この状況に陥っている方が大変多いのです。

保険だけ、老後資金だけ、教育費だけ、住宅ローンだけ、資産運用だけというように縦にバラバラに考えているのは、
森を見ないで、目の前の1本の木だけを見ているのと同じ。

これでは、いとも簡単に本来目指したかった理想未来から外れて行ってしまいます!

そもそも、金融商品や制度というのは「かたちとしてのモノ」がなく消費者にとって中身が非常に見えにくいのだとお伝えしました。

その上、目の前のことだけではなく、何十年も先の「人生全体」を高い所から見下ろして眺めるように考えなければならないのですが、
人というのは、自分自身のこととなると俯瞰するのが非常に難しいのです。

ですから、オリンピックに出るような並外れた身体能力をもつアスリートでも、コーチをつけています。

 

いろいろな情報を断片的に寄せ集めて理想未来を実現していける可能性がないとは言いきれませんが、
人生は、一度きり。あなたのことをよく理解してくれて、お金のことを丸ごと相談できるコーチがそばに居てくれたらいいと思いませんか?

そこで、本日のテーマ。私がお勧めしたいFPとはどんな人物なのか?の答えです。

それは・・・。

あなたの存在を丸ごと受け取り、あなたの気づいていないあなたの力まで引き出し、その時は理解できなくても後になって理解できるような役立つ話を継続的に提供してくれる人です。

 

本当の意味で役立つ話というのは、地味で、メディア受けはしないことが多いです。

聞いた本人にも行動する努力が求められたり、自分自身で理解して判断をしなければならなかったりと、ハードルがちょっとだけ高いものになります。

 

けれど、ここに本物の宝が隠されているのです!

 

 

夏休みの宿題を友達から丸写しさせてもらっても友達の答えにしかにならないのと同じで、
自分で行動し、理解を積み重ねていかないと自分自身の答えは出てきません。

 

正しいお金の知識と判断力を身に付け、自分自身がどうしたいのかの答えが迷いなく出せるようになると
心が軽やかになり、自尊心が上がります。見える世界も未来も広がっていきます。

あなたのことを本当に大切に想ってくれるFPは、学びと心に豊かさを与えてくれますよ。