第6話:「飛行機のフライトと人生の旅路」~現状維持バイアス~
前回は「自分を高めてくれる人」そして「本物の宝はどこにあるのか?」についてお話ししました。
第6話では、飛行機のフライトを人生の旅路に例えた物語を書いてみましたので、想像力を膨らませてぜひお読みください。
燃料計も方位計もない飛行機
あなたは飛行機に乗っています。
窓から見えるのは、抜けるような青空と白い雲。
素晴らしい景色を見ながら、これから始まる旅に胸が膨らみます。
けれど、実はこの飛行機には「燃料計」と「方位計」がないのです。
「燃料計」がないということは、どれくらい飛行できるのかを把握できないということ。
「方位計」がないということは、機首が向いている方位を把握できないということ。
理想の場所にたどり着けるかどうかは、運とカンだけが頼りです。
そのような状態で夜になり、強風でガタガタと機体が大きく揺れ始めました。
あと燃料がどれだけ残っているのかも、どこへ向かって飛んでいるのかも全く分かりません。
・・・
・・・
イメージできましたでしょうか?
では、ここであなたに質問です。
あなたは、一生に一度しか飛行機に乗るチャンスがないのだとしたら…。
この飛行機に乗りたいですか?
・・・
・・・
「こんなフライトなんてないでしょう」と思われたかもしれませんね。
でも、多くの人は、一度しかない人生の旅路において、この状況に似た生活を送っているのです。
◆「自分の資産残高が、今後どう推移していくのか分からない。」
◆「思いつくままお金のことに取り組んできたが、これでよいのか分からない。」
あなたは、このような心境になったことはないでしょうか?
この状態は「燃料計」と「方位計」のない飛行機に乗っているのと同じで、
漠然とした不安の中、何か起こるたびにストレスを感じるけれど、正しい状況把握ができません。
真っ当な方法で見える化したデータがなければ、いくら悩んでも、そこから根本的な解決にたどりつくのは難しいでしょう。
更には、頑張り続けても取り組む方向があさっての方向に向かっているなら、墜落してしまうかもしれないのです。
自分のお金に真剣に向き合うと、経済的にも精神的にも、あなたらしい豊かな人生が開いていく。
私はこのことを知っているので、今の仕事を創りました。
人には行動経済学のお話でお伝えしたように
~フレーミング効果~
◆「損だけはしたくない」
~損失回避傾向~
◆「見たい物だけ見えてしまう」
~カクテルパーティ効果~
という傾向がありますが、
この他にも、まだまだ判断を誤りやすい行動パターンが明らかになっています。
現状維持バイアス
これは、「自分で何か行動して損をするくらいなら、あえて何もしない!」という行動パターンです。
変化によって得られる可能性があるメリットよりも、それによって失う可能性のあるデメリットに過剰に反応してしまう傾向のことをいいます。
一見、問題がなさそうに見えるかもしれませんね?
ですが、現実では、この特性によって引き起こされる経済的損失やトラブルが、将来大きな妨げとなって人生にふりかかってくることが多いのです。
あなたが見ないようにしているお金回りの課題は、
あなたが見ないようにしている期間の分だけ、水面下で大きくなっていきます。
これは、本当のことです。
ではどうしたらいいのか?
「燃料計」や「方位計」が大空での安全なフライトに必要不可欠であるように、
あなたが、自分の人生の中で今どこにいて、どのような状況であるのかを見るために、あなただけのライフプランを作成してみることです。
プロによる本格的な作成というのは、資料の分析と詳細ヒアリングを含めて難易度の高い業務になりますので、
あなたは、これまで見えていなかったものが見えるようになるでしょう。
そして、そこからが、よりあなたが「自分円満」となっていく旅路へのスタートです。