COLUMN

07.保険

保険だけではないリスク管理方法。「保険不要論」は鵜呑みにせず自分の場合を考えること。

保険だけではない「リスクマネジメント」

「死亡したら…」
「病気になったら…」
「働けなくなったら…」

私たちは、様々なリスクに囲まれて暮らしていますよね。

「教育資金、老後資金が足りるか不安…」
「介護状態になったらどうしよう…」

不安を数えだしたらきりがありません。
生きている限り、不測の事態が起こる確率はゼロにはできないからです。

こうした不安を解消する方法の一つに「保険」があります。
とにかく、次から次へとあらゆる不安に備えるための保険が発売されています。

もちろん、保険という仕組みは大切です。

ただ… いきなり保険選びに入る前に…

ちょっと待ってください!

保険に入る目的、きちんと整理されていますか?

保険に入ること自体が、人生の目的になることはありません。
考えてみてください。「保険に加入できれば、後の人生はどうなってもいいんだ!」という人はいませんよね。

ところが実際には、保険に加入することが目的となってしまっているケースが多々あります。

「そもそも、保険に入ることが必要か?」という最も大切な検討をすっ飛ばしてしまっているのです。

 


保険検討の前に考えることは、「理想のライフプラン」づくりです。

実現したい暮らしが1番最初にあり、その暮らしを、たとえ不測の事態に陥ってしまったとしても守っていけるように、

そのために必要であれば加入するのが、保険だからです。

 


つまり、保険ではなく別の方法で不測の事態に対処できるのであれば、保険に入らないという選択肢もあるのです。

・感覚だけで、闇雲に、保険に入る入らないを判断してはいけません。

・ネットやセールスの話だけを聞いて鵜呑みにしてはいけません。

・最近目にすることが多い「保険不要論」も、あなたの場合に当てはまるとは限りません。

 

自分や家族をとりまく客観的で具体的な情報をすべて洗い出し、「リスクの特定・分析・評価」を、きちんと行ったうえで対応を考えていかなれけば、自分に適した答えは見つけようがないからです。

保険は、最低限必要なものにだけ限定して加入することがセオリーです。
しかし、「必要最低限の保障」という言葉が示す、境目となる値は皆が同じではないのです。

ではどうすればよいのかという話ですが、

大切なことは、隅から隅まで完全に理解できない保険商品には加入しないということです。
自分自身に、虫食い状態ではない体系化された知識を蓄えることです。

ライフスタイルが多様化した、情報が氾濫する現代社会において、ご自身でお金回りすべての情報を見極め整理するのはなかなか難しい作業だと思います。

あなたが出会ったファイナンシャル・プランナーが、本物のファイナンシャル・プランナーであるならば、

あなたが、自分でも気づかないお金回りのこと、社会保障制度・税制・経済情勢・周辺知識のことをプロとして俯瞰しながら教えてくれることでしょう。

あなたの理想未来へつながる道に灯りをともし、適切な判断ができるように伴走してくれることでしょう。

 

 

私は、クライアント様にリスク管理の方法として下記の4つをお教えしています。

【リスクの受容】【リスクの低減】【リスクの転嫁】【リスクの回避】

どれも大切な概念で、リスクマネジメントの根底をなすものです。

理想の未来を実現するためには、「不安を何でもかんでも保険で解消しようとすることが、正しいとは限らない」ということを皆さん覚えておいてくださいね。

 


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