COLUMN

14.私のこと

FP事務所、起業時の苦労

こちらは、平成30年春~秋までの札幌市の路面電車(市電)の時刻表です。

札幌市中央区のコンビニ、観光案内所、ホテル、医療機関などで配布されています。

左上から3番目に、321FP事務所が掲載されていますので
見つけましたらお手に取って頂けると嬉しいです。

 


札幌で女性限定のファイナンシャル・プランナー事務所

と名乗っているFP事務所は
時刻表を製作されている方から聞いた話によると、他になかったようです。
(HPの検索で当事務所を見つけて下さいました)

FP資格保有者というのは、国家資格の FP技能士1級・2級・3級資格者
日本FP協会 上級資格者のCFP®・一般資格者のAFP認定者のことで

その7割以上が、保険会社・銀行・証券会社などの企業勤務者となっています。

金融商品を販売していないFPは、全体のわずか0.1%にも満たないだろう

と言われているくらい、ごく少数なんですね。

このような現実の背景には、金融商品を販売して
手数料収入を得ることをしなければ、食べていけないという事情があるからですが

私の事務所には

「金融商品を売りたいための相談になっているところでは、お金の相談をしたくなかった。」

「お金の相談に、お金を払わないのはダメだと思っている。」

「無料で、ケーキだの相談だの、結局は金融商品の提案で、そういうのは嫌だ。」

と口にされ、有料で、お金のことにきちんと向き合いたい
ご相談に来てくださる女性の方が、少しずつ増えてきています。

起業したばかりの頃

札幌市の公的な起業支援窓口で

「金融商品を販売することを目的としない、消費者側にだけ立った、お金の相談業務で事業をしたい。」と事業内容を話したら

「FP資格というものは、金融商品を売るための、箔付けとして使うものです。それ以上にはなり得ません。相談で、事業は成り立ちませんよ。そんな事を考えるのはやめなさい。絶対に上手くいかないから。」

としか言われず、何のアドバイスももらえず
帰ってひとり、ただ泣くしかなかった時もありましたが

頑張ってきてよかった…
と感じることが、お客様を通して増えてきています。

世間一般では、まだまだお金を払ってお金の相談をすることが浸透していない中
勇気を出して相談に来てくださった

大切な、お客様たちのおかげです。


厳しい言葉を下さった起業支援の方には、今ではとても感謝しています。

なぜなら、反対されてでもやりたいという強い決意がなければ、乗り越えられない壁の連続だったからです。ひとり親で、生計を立てなければならない私の状況を本気で案じた上で、あえて心を鬼にして放って下さったお言葉の数々だったのだと感じています。