COLUMN

14.私のこと

Lemon~FPとしての想い・新年のご挨拶~

12月は、子供がピアノの発表会で
弾いて聴かせてくれた

米津玄師さんの Lemon に涙

テレビドラマ「アンナチュラル」の主題歌で話題となり
ミュージックビデオは2億再生を、ダウンロードは200万を超える記録を残した
2018年を代表する、死別の悲しみを歌った楽曲です。
これまで1度もテレビ出演をされたことがない中、平成最後の紅白出場で心に残った方も多いのではないでしょうか。

ラジオで米津玄師さんが語ったという言葉を読むと
この曲は、「傷ついた人をやさしく包み込むような曲」というドラマ制作サイドからのオーダーを受けて作り始めたそうです。

そのような中、曲を作っている時にご祖父様を亡くすという経験し、
制作にものすごく時間がかかった末に、出来上がった楽曲を客観的に聴いてみると
「あなたが死んで悲しいです。」としか言っていないような気がするものになってしまったため、これでよかったのか、独りよがりな曲にしてしまったのではという、心情になられていたことを知りました。

 

私は、自分の人生の、山と谷の経験が

ファイナンシャルプランナーとして身を立てる決意をした根底

にあるので、いつも心の中には

・幸せいっぱいだった家庭生活
・子供を抱えながらの世帯主のがん闘病
・働き盛り世代のがん問題
・お金が生活とこころに及ぼす影響
・相続問題の混沌とした現実
・家族関係の変化
・死別による悲嘆・グリーフ

など自分の経験から語れる内容も発信して、人のお役に立っていけたらと思ってきました。

ですが、その気持ちはあっても、難しくてなかなか出来ずにいます。

死別によって胸に立ち昇ってくる悲しみが、自分が思うよりも強くて、その域に達することができないのです。死別から数年たっても、胸が痛んでしまいます。

かけがえのない人を亡くすという悲しみは、人間が経験しうるものの中でも最大の経験のひとつだと言われています。
そのため、その衝撃に対処するためには、多くの努力と、時間を要するそうなのです。

悲しみは消えないけれど、意味のあるものに変えていくことはできる

私は、いつの日かきっと、自分が経験した事柄を吸収して、人が知っておかなければ後悔する知識や備えについて、人のためにもっと役立つ文章が書けるようになる日が来る、わかりやすく話せる日が来ると希望をもって信じています。諦めていません。
ひょっとしたら、何年もかかり、おばあちゃんFPになってからになるのかも・笑、と時によぎりますが、きっと大丈夫になれると信じています。

私は、ファイナンシャルプランナーという職業が
その人にしか歩めない理想未来を確実に切り開くお手伝いができる仕事だから、残りの人生の仕事にしようと思いました。

・今が順調であれば、荒波がきてもしっかりと立っていられる堅固な家計をつくる。
・今が不安であれば、ひとつずつ向き合って解決し、安らぎを増やせる堅固な家計をつくる。

すてきな仕事だと思いました。

人は、お金があれば必ず幸せになれるわけでもない
人は、お金がなければ必ず不幸になるわけでもない

自分の幸せの基準が明確になっていない限り
何処へ行ったらいいかわからないまま、世間の価値観やお金の不安に翻弄されて一生が終わってしまうのです。

それは、何十年も先まで俯瞰的に人生と家計状況を見渡せないと気づけないことです。
相談者さまの考えやご本人も気づいていない本当の気持ち、社会情勢、金融商品のバランス、全てを考慮して共同作業でライフプランはつくりあげていくものですから、AIでは決してできない仕事だと思っています。

Lemonの歌詞に綴られている言葉は、本当に共感できる想いばかりです。
私も子供達もこの曲に涙が溢れました。どうしたってやっぱり愛する人をこの世から失ったことは悲しいのです。

けれど、そこから与えてくれるのは、Lemonの歌詞がつないでくれるように光です。
目の前には、光があります

命の尊さと、はかなさを経験することになった私の何かが人の役に立ち、
人のかけがえのない、たった一度の人生を輝かせるために活かせれば幸いです。

今日は、2019年1月1日。
みなさまにとって新しい年がすばらしい1年でありますように。

独立系のファイナンシャルプランナーとして
誰にも負けない愚直なまでの真面目さと、ひたむきな想いだけはありますが
まだまだ事業としては改善を図る点も多く、日々精進を重ねているところです。

縁あって出会えた皆様の人生に光さす事業を継続していけるよう
精いっぱいこれからも、金融リテラシーの普及とライフプランの実行支援のサポート・メンテナンスに尽力して参りますので

どうぞみなさま、本年もよろしくお願いいたします。