私が、がんにかかわるようになったのは、
2002年。
 
 
20代半ばで、とある外資系生命保険会社の面接を受けた日からでした。

面接時間のほとんど全てが、がんの話だったのです!

今の保険業界からは想像できないと思いますが
1974年から2000年までの26年間、日本でがん保険を販売している保険会社は、

この会社 1社しかありませんでした。

 
私は、会社の創業精神に心を打たれ、代理店研修生として採用されました。

地下鉄を降りて、一件一件。 家・アパート・会社・飲食店・目にする建物すべてを、がん保険のパンフレットを持って訪問していました。そして、毎日毎日、がんの事を伝え歩いていました。

 
「がんなんて自分には関係ない」という方には
「がんは、誰もが罹る可能性のある病気なんですよ」と伝え

「私もがんになったのよ」「家族ががんになってね」という方からは、
あふれ出るお話をたくさん聞かせて頂きました。

 
庭先や駐車場でも「はじめまして」と笑顔で話しかけていた私は、多くの方に受け入れて頂き
がんについて語った方々との出会いは、これまでで、3,000名をゆうに超えています。

 
代理店業務では、年々、がん保険の支払い手続きが多くなり、「がんとお金」はすっかり私のライフワークになっていました。
そのような中、自分の家庭においても子供達が2歳と5歳の時に、夫にがんが見つかったのです。

 
治療は順調で、半年に一度の経過観察だけで済み、
病気になる前よりも、家族で充実した日々を過ごせていた状態でしたが、

3年半を過ぎたところで今度は、転移でも再発でもない全く別のがんが見つかり、再び闘病が始まりました。

 
夢と希望を抱いた、明るい闘病生活でしたが、
 
さすがに、夫婦そろって、心がズタズタに引き裂かれた思いをしたこともありました。

 
そこで、闘病中のどうにもならない現実の中、私は、「何か、家族の未来を描ける光が見えればいいな」と考え、朝起きして、ファイナンシャルプランナーの試験勉強を始めてみることにしたのです。

 
そして、勉強を進めていくうちに
目からウロコが落ちる、発見をしてしまうことになりました。

今まで、保険にご加入頂くことでしか、お客様の人生を守れる方法はないと思い込んでいましたが

「税金」「年金」「社会保障」「住宅ローン」「不動産」「相続」「金融資産運用」など・・・

世の中には、お金にまつわる手段や制度がたくさんあり、保険というのはなんて小さな世界だったのだろうと驚きました。

全分野を総合的に検討し、お客様の背景をしっかり把握したうえで
その方にとって、「最もよい方法は何なのか?」を

その方と 一緒に 考えるのでなくては
 
本当意味で相談を受けているとは言えないではないか!

ということに、気がついてしまったのです。

 
●保険ありきではない
 
●お客様の、人生ありきだ
まず全ては、そこから。

 
そう気が付いてしまったら、私の一本気な性格では、もう気づく前の自分には戻れません。
 
これが、私が、独立系のFP事務所を開業した経緯です。

 

私は、がんになっても、自分らしく、なりたい未来を生きることができる世の中に
今後ますますなっていけると信じています。

 
そして、がんになった本人、家族にとって一番つらくなることは
後になってから「あんな選択をしなければよかった」と後悔することだと感じています。

 
今後の生活を左右する家計にまつわる選択は、正しい情報が揃ってはじめて、後悔しない選択が
出来るものだと考えています。

しかし、複雑でわかりにくいうえに、「自分の場合はどうなのか?」が何より重要ですから、
縦割りの相談では、全体像が見えなくなってしまいかねません。

 
本物のファイナンシャルプランナーであれば、
ご相談を伺った上で、金融の全分野から、お客様が望まれている生き方を実現可能なものとするために
必要な情報提供ができます。ひとり一人に合わせた安心感や豊かさ、心のゆとりを提供していくことができます。
 
「がんに関わるかたへ」というタイトルで記事をまとめましたが、

日本人の2人に1人が、かんに罹るという時代において、
実際には地域、職場、友人関係、家族で、一生のうちに全くがんに関わらない方というのは、いないのです。

 

がんと生きる ご本人や家族、がんを今はまだ遠くに感じている方、がんと日々かかわっている方にとって、「お金のことを、一人で悩まなくていい。全部丸ごと相談できる専門家がいる」という状態で過ごせることは、

後悔しない人生をおくっていける社会、たくさんの夢を実現できる社会につながっていけることだと思っています。

 
ファイナンシャルプランナーの仕事は、ただ単にお金の計算をすることが目的なのではなくて
人生をより豊かに、笑顔で過ごせるよう手助けをするために存在している専門職だからです。